第7章 闘い
その後…
オビト「あんな術を隠してたなんて…」
リン「凄い…」
カカシ「これが…火影との戦い…」
火影を回復させているケイトを見つめ
ざわざわと呟き合っている観衆たち。
火影が目を覚ましたのは、数分後だった…
そうして…
ケイト「…火影様…悪いけど、私…
上忍にはならないよ。
目指す者が無いままじゃ、これ以上強くなれない…」
火影「…そんなことを言うな。
里の外には、わし以上に強い者だっている。
それを倒すためになればいい。
お主の信じる、今まで味わい続けてきた
同じ辛く苦しい思いをさせないという道のもとな…」
ケイト「!…」
火影「だから、目指す人などなくていい。
お主が望むものになればいい。願うものになればいい。
そして…
幸せを願い、幸せになって欲しいと想う者が
ここにいる」
ケイト「!!」
火影「どんな風に変わったとしても、愛してくれる者がいる…
それこそが…
一番、大切なものじゃ」
ケイト「………なあ…」
火影「ん?」
ケイト「実はさ…怖かったんだ…
この力を見せて、皆…
私を怖がって、拒絶するんじゃないのかって…
小さい時、そういう眼がどこかしらあった…
否定して、拒絶して、傷付けようと、殺そうとしてくる…
そんな眼を…
向けられて大きくなった…
それでも、それ事受け入れてくれる家族がいた…
そして…
里の皆が家族なんだって、父さんも母さんも言った…
だから…
信じようと、護り抜こうと必死になっていた…
どんな風にされてもいい…
その笑顔が、それを見るのが大好きだから^^(涙)
だから…(ぽつっ)
だから……(ぽとぽとっ)(拳を強く握りしめる)
そんな私を愛してくれた両親と共に
これからも、そう在り続けたいっ!;(泣き震え)
ひっく…うっ;」
そんな純粋で、清らかな想いと願い…
それを持ち続けるものが、どれほど少ないか…
それを解っているからこそ…
火影は、そんな泣きじゃくるケイトを
優しく抱き締めた…
大丈夫だと…
理解者は、ここにもいるのだと…
安心させるために…