第6章 忍者アカデミー
数百年前、その教えを忘れた人が
私たち一族を殺そうとしてきた…
それに連鎖を起こすかのように
退屈していた人達もまた立ち上がり…
瞬く間に、一族の名は消え去って行った…
それでも、力を持っていたままだった。
けれど、それを行使してまで止めた所で
また繰り返される。
また、そういった争いは生み出され続けていく。
そうして…
子孫を護るために
神和一族全員で、結界を施したの。
一族が住む場所に
誰も傷付けられず、殺されず…
そんな、次元ごと
そうしようと悪意を持つ相手を
絶対に近付けないようにするために…
そして…
それは、私たちの体にも現れたの。
悪意を持った相手が近付き
接してきた場合、その人は…
そのやろうとしてきた分以上の目に遭うって…
それが、差別の要因にもなった…
それと同時に、抑止にもなった…
だけど…火影様は違う。
ちゃんと、私たちと向き合ってくれた。
本当の家族のように、接してくれた。
私たちが生きてこられたのは
三代目火影様がいてこそなのよ。
だからケイト…
今がある。その大切さを忘れないで。
忘れずに、退屈だからと
その人が悪いからだと
誰かを、傷付けたりしないで。
その相手がたとえ、自分だったとしても…
それは、人として
決してしてはいけない行為…
だから、相手のためを思うのなら…
自分の幸せを願うのなら
相手の幸せを願って。
あなたも言ったように…
相手の、たった一時の笑顔が…
何よりの、宝物だから^^
それがあるから、心から共に分かち合って笑える。
嬉しさと共に、喜びと共に…
相手と共に…
人は一人では生きられない。
だから、きっとあなたも…
私が、クロバと一緒になれたように…
あなたもまた…
ケイト…
最後に一言、この言葉を送ります…
何年経っても
どれほどの時が経ったとしても…
私は…
あなたをずっと、愛している^^』
読み終えた直後…
手紙に、雫が落ちる…
透明な、純粋な想いと共に…