第4章 訃報(ふほう)
「お前の両親は
誰よりも、お前を愛していた!!」
その言葉に、ふと思い出しながら言った…
ケイト「私も…
父さんと母さんが大好きだったんだ…
本当に、大好きだったんだ!;
愛しているのに…
なのにっ;(ぼろぼろ」
そう、両目から溢れ出ていく雫…
その中…
カカシ「いいから、黙って泣いてろ。
気が済むまで泣いて、その後で言え。
いくらでも聴くから…
だから…生きろ」
ケイト「頷く)うん…(ジワッ)
うん!;(頷く」
生きることを望んでくれる人がいる…
それをひしひしと感じながらも
嬉し涙を浮かべ、またこぼれ出していく…
そうして…
数十分が経った頃、空は晴れ渡っていた…
移り行く時と共に…
変化していくように…
その時の感情もまた、移ろい続けていくことを
全く同じ瞬間などないのだと、示しているかのように…
カカシ「落ち着いたか?」
そう、いつものように頭をポンポン叩くカカシ。
ケイト「頷く)ひっく;ぐすっ;」
カカシ「いつでも付き合うから…
安心して寝てろ。
ろくに寝てないんだろ?(溜息」
ケイト「え?何でわかったの?ぐすっ(きょとん」
カカシ「目…クマが出来てるぞ?」
ケイト「ん…じゃあ…
少しだけ…寝かせ……」
カカシ「?ケイト?」
ケイト「…すー」
カカシ「なんだ;寝たのか(溜息」
そう言いながら
太ももに頭を乗せて眠るケイトの頭を撫で…
気付かぬうちに、微笑んでいた…
サクモ「カカシ(微笑」
カカシ「?」
サクモ「ケイトのこと、好きか?」
カカシ「!…別に(ぷいっ」
その直後、撫でるのをやめ
顔を照れ臭そうに染めながら逸らした。