第4章 訃報(ふほう)
神和一族のマーク
啓天眼の虹彩の部分が大きくある中
火のマークが入っている建物の屋上で
葬式が行われていた…
ざあああああああああ
そんな中、雨音が激しく鳴り響いていた…
他の人たちが、傘をさしていく中…
一人だけ、取り残されていた…
サクモ「凄い雨だな…」
カカシ「うん…!
…ケイト?」
ケイトに気付き、思わず呟くカカシに対し
未だ、傘をさしたままのサクモだったが…
サクモ「行ってあげなさい」
カカシ「…(頷く」
そう促す父に、雨に濡れるのもいとわず…
傘から出て、ケイトへと歩み寄っていった…
背を向け、手を力なく下ろしたまま
うつむいたまま、微動だにせずにいたケイトに…
カカシ「…」
それに、話しかける言葉が見つからなかった…
だが、せめて…
肩に手を置こうとした時…
ケイト「何で…
チャクラ切れを起こしたのは、私のせいなのにっ…
私がいたせいで、意識を傾けさせて…
そのせいで、チャクラの回復がうまくできてなかったくせに…
なんで…
そんな風にした私を愛してるって言ったんだよっ…;
こんな私に…
愛される資格なんかないだろうがっ;(ぼろぼろ」
拳を握り、震わせる中…
その激しい雨と同じぐらい、涙がこぼれ出て行った…
いつまで経っても返って来ない人に…
そうさせた要因に、自分が関わっていることに…
ケイト「私が…殺したんだ……
父さんも…母さんも…
私が最初からいなかったら、こうならなかった…
実際…
チャクラを送り込んで、生きてる状態に戻せたかもしれない。
でも、それだと普通の人とは違ってしまう。
それが解っていたから、やらなかった…;
何も出来なかった私だ…
自分の命を引き替えに、二人を蘇らせるなら…
この命も、存在していた価値もあるってもんだよな…」
そう呟かれる中…
印を組もうとした直後…