第4章 訃報(ふほう)
サクモ「カカシ…
あの二人は、二つ年下の後輩でな。
でも…
俺にも優しく接してくれていた。
そして…
俺に合った術も、助言してくれたんだ…
俺の流儀は…
仲間は、何があっても護ること…
それは…
彼等に、教わったことだったんだよ…」
カカシ「!あの…トラブルメーカーが?;」
サクモ「それは失礼だぞ、カカシ;半分当たってるが;
まあ。確かにトラブルメーカーだった
いたずら好きで、快活で…
いっつも、笑わせてくれたよ…
だけどな…
初めての合同任務の時…
俺は…人質に取られかかった。
誰が助けたと思う?^^」
カカシ「…まさか」
サクモ「誉れ高き、瞬殺の鬼神さ(微笑)
『俺の仲間は…誰も死なせない。
誰も、失わせてたまるものか!!』
ただ、真っ直ぐに…
ひたむきに、そう背越しに語る彼の背中を見て…
俺は、決めたんだ…
誰も死なせない
失わせない忍びになろうってな^^」
カカシ「…」
サクモ「だからカカシ。
誰かが危ない時は、すぐに駆け寄ってやれ。
その後で、あぁすればよかったって
後悔しないためにもな^^」
そう笑いながら、カカシの頭を軽く撫でるサクモ
それに対し…
カカシ「…
俺が目指しているのは…父さんだけだよ(きっぱり」
カカシは、真っ直ぐな目で応え
サクモはそれに、とても嬉しそうに微笑んでいた…
サクモ「もっと…
早くに再会していればよかった…
もっと、沢山…
あいつらと、笑っていたかったなぁ」
そう言いながら、雨に打たれる…
その中、雫が落ちていく…
「ずっと友達だ!^^」
そんな盟友との別れに…
涙が零れ落ちていく…
そんな父親に、カカシは…
何も言わずに、目を瞑って
見て見ぬ振りをした…