第1章 始まり
「おんなぁ~!おんなぁ~!」
そんな産声の中…
「…生まれた」
そう微笑む女性と
「やった…
これで、俺も父親だ。ぐすっ」
そう泣きながら抱き上げる男性がいた
「う~;」
それに対し、その赤ん坊は顔をしかめていた…
「女の子だぞ!レイナ!^^」
レイナ「よかった^^
ねえ、クロバ」
クロバ「ん?何だい?」
レイナ「この子の名前…
どうしましょう?」
その言葉に…
空気は一瞬で凍り付いた…
その間にも、出産によるダメージを皆無にし
何事もなかったかのように、平然と座り直すレイナ
神和一族特有の、超速治癒である。
そんな中…
空気は未だ、張り詰め続けていた…
レイナ「言ったわよね…
女の子なら、私の好きな名前を付けさせてくれるって」
クロバ「え~;そうだったかなぁ~?;(あせあせ」
睨み据えながら言うレイナに対し
顔をひきつらせながら、一生懸命汗ながらに逸らすクロバ
レイナ「カチン!)言ったじゃない!!
ついうっかり忘れてたじゃ済まさないわよっ!!(くわっ」
何で、そんなに恐ろしい顔で
人差し指で差しながら詰め寄るんだろう;怖い;
クロバ「ああ。そうだな^^;
レイナが決めてくれ!!なっ?」
レイナ「なじゃないわよ!!
大体あなたは、私が不利になった時も譲って
有利になっても譲って!
どういうつもりなの!!??」
クロバ「いや;約束は守るべきだし;」
レイナ「そうだとしても!
二人の子なんだから、二人で名前を付けるべきでしょ!!」
クロバ「はい!そうです!!;(気を付け」
レイナ「…だから…
そういう風に言わないでよ…//」
クロバ「//…悪い、レイナ…
そうだよな^^
二人で決めようか^^」
そう、優しく微笑みながら
クロバは、その赤ん坊をベッドに置き
レイナの手を取った。
それに、頬を赤く染めるレイナ…
さっきまでとは違い、温かい雰囲気に包まれていた…