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春冬狐~しゅんとうこ~

第2章 ついに目を覚ました!


急に声が聞こえたかと思うと、御神木から人が飛び降りてきた。

 「おっと、よし着地成功!」

飛び降りてきたのは男の子、私と同じくらいか・・・。

なんだか不思議な子・・・。

 「どうしたの?口開いてるよ?」

「っ!!」

 「ははっ、冗談冗談!」

「っ・・・あなた・・・誰?」

 「ん?それは僕の方が聞きたいよ。
  ここは僕だけの世界だ。
  誰も入れないようになっているのに、なぜ君は入れているの?」

「え?私は・・・声が聞こえて、その声の方に歩いて行ったらここに辿り
 着いたの。」

 「っ!・・・ふふ、嬉しいなぁ。」

「え?」

 「ずっと君を待っていたんだ。」

「どういうこと?」

 「昔ね、この木が教えてくれたんだ。
  いずれ精に導かれて人がやってくる。
  その人は僕と同じで”人ならざる者”だ。
  その時、お前たちは運命の選択をしなければならない。ってね。
  もうこの木は年をとりすぎて喋れなくなっちゃったけど。」

「え・・・、じゃあ私がその人ってこと?」

 「うん、多分・・・。
  またこの木が喋ってくれたらいいけど、もう喋れないから・・・。
  あっ!そうだ!君、名前は?」

「私?私は高宮沙菜。」

 「沙菜か、僕は生斗、春日 生斗(かすが いくと)。
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