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君と僕と真実と…☆黒子のバスケ

第7章 ~真実編~


「高尾、佳代が九州に引っ越すそうなのだよ」

「…あぁ、知ってるよ」
そう言って高尾も静かに笑った。

「本当にそれでいいのか?」

「…あぁ」
高尾はそれだけ言って机に顔を伏せた。

なんだかモヤモヤした。

お互い好き同士なのに…何故?

それから日は流れて行き、
あっという間に10日になっていた。

なんだかんだで高尾はちゃんと見送りに行っているんじゃないだろうか?

そんな事を考えながらボケーっと自転車をこいでいると
以前佳代とデートで行った自然公園のブランコに見慣れた男が乗っていた。

高尾だった。


腕時計を見た。

時刻は16時30分を指していた。



思わず自転車を降り、高尾に駆け寄った。


「高尾!!!!!!!」

高尾は驚いた表情でこちらを見た。

「真…ちゃん?」

「何やってるのだよ!?さっさと見送りに行くのだよ!?」

「…でも、真ちゃんは俺のために佳代を諦めてくれたのに…俺だけそんな…」

そう言って高尾はうつむいた。

「ばかか!?何言ってるのだよ!?俺はお前ら二人に幸せになってほしくて別れたのだよ!!」

「え…?」

高尾はキョトンとしていた。

「…とりあえず!早く自転車に乗るのだよ!」

「あ?おい!?真ちゃん!?」
俺は高尾の腕を引っ張り、自転車の後ろに乗せた。

そして、全力で自転車をこぎ駅まで向かった。



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