第8章 Last Episode
~その後~
「あ!そういえば、こんなの真ちゃんから預かったんだけど…なんか見覚えあんだよなぁ…」
そう言って和ちゃんは私にピンクの熊を見せた。
「あ!本当だ…なんか懐かしい…。」
「「うーん…」」
それから私達は二人で考えた。
「「あぁぁ!!!!」」
そして同時に思い出した。
「中学の時の!」
「あの大会の時の!」
そうか。
あのバスケの大会の時の
ピンクの熊さんだ。
偶然和ちゃんが拾って、
そのまま落し物センターに届けに行こうとしたけど
なんだか、持ち主がすぐ現れそうな気がして
私がわがままを言ってしばらく待っていた。
するとやっぱり持ち主が現れて、
すごく喜んでくれた。
あの時の男の子は…
緑間くんだったんだ。
「私達3人はあの時に出会ってたんだね。」
「あぁ。そうみたいだな。」
「…これも運命だったのかな?」
「そうかもしれないな。」
そうして、私達はなんとなく笑いあったのだった。
ーおしまいー