第7章 ~真実編~
しばらくして、落ち着いた頃
俺は久々に高尾に電話をして体育館に呼び出した。
高尾は不満気だったが文句も言わずに来てくれた。
そして、俺は高尾に佳代と別れた事を伝えた。
自分自身が不器用すぎて
上手く伝えることが出来なかった。
でも、高尾は笑ってくれて、
また以前のように戻る事ができた。
それが嬉しかった。
俺はそれからの二人の事を知らない。
でも、どうやらあまり話していないようだった。
…
…
…
でも、俺に二人に口を出す権利はないので
二人に任せる事にした。
あれから何ヶ月か経った日のこと。
もう年も明けていた。
風の噂で、佳代が引っ越すことを聞いた。
高尾は知っているのだろうか?
佳代はどこに行ってしまうのだろうか?
口を出してはいけない。
そう思っていても思わず足が動いてしまった。
久々に佳代に話しかけた。