第1章 上~君編~
が、すぐに和ちゃんに引っ張られながら戻ってきた。
「ほら!他に言う事があんだろ!さっさと言えよ!」
「い、いやなのだよ!恥ずかしいのだよ!」
なんだか和ちゃんを久々に見た気がした。
「和ちゃーん!なんか久しぶりぃー」
私は和ちゃんに手を振った。
「おう。」
和ちゃんはなんだかいつもよりそっけなく返答した。
「ほら、真ちゃん!早くしろよ!部活遅刻すんだろぉ?」
「うぅ…坂梨!!!」
緑間くんは意を決したように私の方を見た。
「ん?なぁに?」
「付き合ってください…なのだよ!////」
緑間くんは真っ赤になりながら目を合わせずに言った。
「うん!いいよ!ありがとう!」
私は嬉しくて緑間くんの手を握った。
「…っ!!!////」
緑間くんはそのままうつむいて固まった。
「やったな!真ちゃん!じゃぁ!部活行くぜぇ!じゃ!これから俺の真ちゃんをよろしくな!」
「うん、和ちゃん。緑間くんまたね。」
そういって緑間くんと和ちゃんは部活に行った。