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君と僕と真実と…☆黒子のバスケ

第7章 ~真実編~


わかっていた。
高尾の気持ちも
そして、佳代の気持ちも

デートのたびに出てくる話題は高尾のことで
キラキラとした笑顔で高尾との思い出を語っていた。

特に印象に残っていたのは少し遠くの自然公園に行ったときのこと。

「この公園めっちゃ久々に来たぁ!」

「いつ以来なんだ?」

「えっとねぇ…小学校の時以来かなぁ…10歳の時の和ちゃんの誕生日の日に和ちゃんと来たんだぁ」

そう言って彼女は嬉しそうに語った。

「そうか。」

「ここのブランコが10年後まだあったら10年後の和ちゃんの誕生日にここでお祝いしよう!って約束したんだぁ…和ちゃん覚えてるかなぁ」

そう言って彼女はふわっと笑った。

「きっと覚えているのだよ」

「へへ、そうだといいなぁ…二十歳になったら私達…何してるのかなぁ」

そう言って彼女は何故だか少し寂しそうに笑ったのを覚えている。

いつも彼女が最高の笑顔をしているときは
高尾の話をしているときだった。

このままではいけない。

そう思い、俺は彼女にメールをした。
そして一方的に会う約束を取り付けた。

彼女は『行きたくない』と言っていた。

でも、構わず待ち続けることにした。

朝から雪が降り続いていて
寒かった。

待ち合わせの時間になっても彼女は現れなかった。

それでも、待ち続けた。



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