第7章 ~真実編~
俺は彼女の事をよく知らない。
でも、高尾からいろいろ聞いていた。
そして、一度彼女に出会っている。
でも、もしかしたら違うのかもしれない…。
そんな時、彼女があの時と同じフレーズを言った。
今日のラッキーアイテムはヒヨコのストラップだった。
彼女はそれを見て不思議そうにたずねて来た。
今日のラッキーアイテムである事を伝え、
自分の座右の銘でもある「人事を尽くして天命を待つ!」と言う理念を伝えると、
彼女はあの時のようにクスクスと笑い
そして聞いた。
「でも、そのヒヨコのストラップいいなぁ!ほしいかも!どこに売ってあるの?」
以前も聞かれた。
『どこに売ってあるの?』と…
あぁ、やっぱり彼女はあの時の…
そう思った。
また胸がドキドキと高鳴った。
それから俺と高尾と彼女は3人で昼食を食べるようになった。
俺は高尾の気持ちに気づいていながら
どんどん
どんどん
彼女に惹かれていった。