第6章 下~僕編~
ある日の休日。
今日は朝からずっと雪が降っていた。
この雪は積もるんじゃないだろうか。
そう思うぐらいずっとずっと降っていた。
俺はただぼぉーっと外を眺めていた。
そんな時ふと携帯が鳴った。
「もしもし?」
「もしもし。俺なのだよ。」
「おう、真ちゃん。どうした?」
「今から学校の体育館に来て欲しいのだよ」
「え?何で?」
「いいから来い!命令だ!」
そう言って真ちゃんは電話を一方的に切った。
久々に来る真ちゃんからの電話だった。
なんだか少し声が震えているように感じた。
俺はすぐに着替えて体育館へ向かった。
外はすごく寒くて
吐く息が白かった。
雪はところどころ積もっていた。