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君と僕と真実と…☆黒子のバスケ

第5章 中~僕編~


IH(インターハイ)やWC(ウィンターカップ)の予選で
一気に忙しくなった夏から秋。

俺ははすっかり部活に打ち込んでいた。
真ちゃんは今も佳代と上手く行っているようだった。

もうすっかり佳代の話も聞かなくなった。
少しだけど佳代のことを考えない時間が増えた。

でも、ふと家に帰って昔のアルバムを見て
懐かしくなってしまう。

あぁ、あの時あんな話ししたな。
あんな約束したな。
佳代は覚えているんだろうか。

我ながら未練たらしくて嫌になった。
そうして自己嫌悪に陥るのがパターン化していた。

そんなある日の休み時間。

「高尾、ちょっと委員会に行ってくるのだよ」

「うぃーっす。がんばってねぇー」
俺は真ちゃんを送り出した。

相変わらず真面目だなぁ、そんな風に思っていると
教室に佳代がやって来た。

どうやら真ちゃんを探してるようだった。

いつものように気づかないふりをしていようと思ったが、
ふとクラスの奴の会話が耳に入った。

「あ、おいおい!あの子可愛いよねぇ!」
「あぁ、緑間の彼女だろ?」
「え!?まじで!?超ショック!狙ってたのに!」
「でも、緑間って超堅物じゃん?上手く行けば寝取れるんじゃね?」
「あ!確かに!何か困ってるみたいだし、きっかけ作りにちょっと話しかけにいってこようかなぁー♪」

その会話についムカっとなってしまい
俺は席を立った。

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