第4章 上~僕編~
狂っている。
最低なことをしているのは自分でもわかった。
でも、止められなかった。
ずっと我慢していたから。
「あ?やめてよじゃわかんねぇよ?はっきりお願いしろよ!!」
「み、緑間くんに…見せないで下さい…お願い…します。」
震える声で、今にも消えそうな弱々しい声で佳代は言った。
大好きな女の子が泣いているのに
何故だか最高に興奮した。
俺は佳代に俺の言う事を聞くように言った。
佳代はうなずいた。
「お前からキスしろよ。」
そう命令すると佳代はすごく驚いた顔をして
困ったように俺から目を逸らした。
あぁ、きっとこいつ今
緑間の事考えてるんだな。
そう思うと腹が立った。
「ほら、早くしねぇと、真ちゃんにメール送っちゃうぜ?」
俺は携帯をちらつかせながら言った。
すると佳代は俺にキスをした。
たまらなくてすぐに舌を入れた。
でも、佳代はそれに応えてくれなかった。
「…っもっと…舌絡めろよ」
俺は佳代の首筋を指でなぞりながら言った。
そういうと遠慮気味に佳代は舌を絡ませてきた。
「…っふ…っあ…んん…」
甘い声と共に熱っぽい虚ろな表情の佳代が
愛しくてたまらなかった。
俺は佳代の柔らかな胸を揉んだ。
「…っやぁ…んん…っあ…だめ…」
佳代は嫌がりながらも求めるような
やらしい顔つきで俺を見つめてきた。
初めてみる表情だった。
きっと緑間の前でもこんな顔してるのか。
そう思うと再び頭に血が上る感覚がした。
「真ちゃんにもそんな顔してそんな声出したの?」
俺は佳代を見つめながら聞いた。