第4章 上~僕編~
俺は私服に着替え、佳代の隣に座った。
佳代は不思議な顔をして俺を見た。
「…?和ちゃん、漫画は?」
「は?ねぇーよ。そんなもん」
俺は佳代の前で出したことのないような声を出した。
佳代は少し驚いた顔をして、
それでも俺を信じているのか再び笑った。
「え?…えっと、ふざけるのやめてよぉ。もぉ…じゃ!私探すから!」
そう言って佳代は立ち上がった。
あぁ、こいつはきっと俺以外の男にも騙される。
そう思うとどうしようもない感情が込み上げてきた。
もうぐちゃぐちゃに壊してしまいたい。
「っとに…バカな女だな」
"グッ"
そう言って俺は佳代の腕を強く引っ張った。
「きゃぁ!?」
佳代は簡単にベットに倒れこんだ。
俺はベットに横たわった佳代の上に馬乗りになった。
佳代はいまだに状況を理解出来てないようで
ポカンとしていた。
「…和ちゃん!?」
「お前さぁ、警戒心とかないわけ?それとも俺の事誘ってんの?」
「そんなっ!」
「真ちゃんもバカだよなぁ?他の男に自分の女任せちまってよぉ。彼女がこんな目にあってるとも知らずに委員会活動だとよ?笑っちゃうよなぁ?」
「…!!!!離してよ!!!」
やっと状況を理解したのか
佳代は必死で身体をバタつかせた。
でも、やっぱり佳代は女で
俺の力には勝てなかった。
次第に佳代の顔が青ざめていった。
そして、微かに震えはじめた。