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君と僕と真実と…☆黒子のバスケ

第4章 上~僕編~


帰り道。
佳代は真ちゃんの話ばかりした。

デートで動物園に行ったとか
真ちゃんに占いの本を借りたとか
真ちゃんの好きなおしるこを作ってあげたとか…

耳を塞ぎたくなるほど嫌だった。

好きな女が恋人について話すのを聞くのは
拷問のようだった。

俺はこんなに我慢しているのに
こいつは何も知らず嬉しそうに話している。

無性に腹が立った。

俺の中で溜まっていた何かが
はじけた。

「あ、佳代、一つお願いがあるんだけどさ」

「え?何?」

「俺、真ちゃんに借りてる漫画あるんだけど、返しててくれね?」

「うん!いいよ!」

「わりぃね。じゃぁ、俺の部屋まで来てくれる?」

「わかった!」

佳代は俺の嘘になんの疑いも持たずいつもの無垢な笑顔を俺に向けた。
これから起こる事も知らずに…。


たまらずニヤけてしまった。

あぁ、狂っている。
自分でもそう思った。

俺は佳代を部屋に招き入れた。
佳代は俺の指示通り何の疑いもなくベットに腰掛けた。

佳代が無防備すぎて
なんだか逆に腹が立った。


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