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君と僕と真実と…☆黒子のバスケ

第4章 上~僕編~


そんなある日の昼休み。
俺は教室で外を眺めていた。

そこに真ちゃんがすごい勢いで走ってきた。

「おう、真ちゃん!どうした!?そんな息切らして!」

「こここここ、告白してしまったのだよ!!!」

「…は?」

「坂梨に告白してしまったのだよ!」

"ズキッ"
また小さく胸が痛んだ。
でも以前よりずっと小さくなっていた。

「おぉ!で?結果は?」

「…ありがとう。私も好きだよ!と言われたのだよ!」

真ちゃんはうつむきながら言った。
が、その顔は恐らく笑っていた。

「やったじゃん!おめでとぉ!真ちゃん!で?」

「ん?それだけなのだよ!嬉しくて高尾に報告しに来たのだよ!」

「ん?あぁ、そうか!え?付き合いはじめたんだよね?」

「そんなことは言ってないのだよ!」

頭の中が『はてな』でいっぱいになった。
真ちゃんは頭がいいが…少し天然なのだろうか。

「いや、告白したら普通付き合うだろ?」

「…そうだったのだよ!」
真ちゃんはなんだか『ガーン』という効果音が似合いそうな顔をして落ち込んでいた。

「ばぁか!今すぐ戻って言って来い!」
俺は真ちゃんの背中を軽く叩いた。

「う、うむ。わ、わかったのだよ。」

が、しかし

"キーンコーンカーンコーン"

予鈴が鳴った。

「…また、今度にするのだよ。」

そう言って真ちゃんは席に着いた。

「…ぶはっ!」
俺は思わず笑ってしまった。

「なっ!笑うな!高尾!」

こんなじゃれ合ってる時間がなんだかすごく楽しかった。
いつか佳代の事も忘れられる。
そんな風に思っていた。
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