第1章 上~君編~
「なっ?真ちゃん面白いだろ?いつもおは朝のラッキーアイテム持ち歩いてるんだぜ?」
「別に面白くなどないのだよ!人事を尽くして天命を待つ!それを実行しているだけなのだよ!」
からかう和ちゃんに必死に言い返す緑間くん。
なんだかコントや漫才を見てるようですごく楽しかった。
「でも、そのヒヨコのストラップいいなぁ!ほしいかも!どこに売ってあるの?」
「ん?これか?忘れたのだよ…。まぁ、明日になればラッキーアイテムじゃなくなるからほしけりゃやるのだよ。」
「え!?いいのぉ?楽しみにしてるね!」
私はいつも和ちゃんにする癖でつい緑間くんの肩をポンっと叩いてしまった。
「…////」
緑間くんは無言のままうつむいた。
あれ?私なんかまずい事しちゃったかな…?
「あっれぇ?真ちゃんもしかして…照れてる!?」
和ちゃんがまた緑間くんをからかった。
「…っ!!!!う、うるさいのだよ!高尾!」
「ははは!わりぃわりぃ!そんなキレんなって!」
それからほぼ毎日、
私と和ちゃんと緑間くんは一緒にお昼を食べるようになった。