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君と僕と真実と…☆黒子のバスケ

第4章 上~僕編~


なんだかもやもやしたまま放課後になった。
今日は部活が休みで俺は佳代と帰ることにした。

真ちゃんも誘ったが、委員会の仕事があるらしく無理なのだよ!との事だった。

俺は相変わらず佳代に真ちゃんの話をしながら帰った。

佳代も笑いながら聞いてくれた。

そんな時、佳代がふと立ち止まった。

「ん?どうしたぁ?」

「あ、あのね和ちゃん。」

佳代は少しもじもじしながらうつむいた。

「ん?なんだ?」

「わ、私さ、緑間くんの事好きかもしれない。」

「…え?」

"ズキッ"

真ちゃんの時と同じ胸の痛み。
でもさっきよりずっと大きくて痛かった。

つまり…佳代と真ちゃんは両思い…?

しばらくの沈黙にはっとなり急いで取り繕った。

「えっと…あ!そっか…が、がんばれよ!」
いつもは出来るはずの作り笑顔が上手にできなかった。
きっと情けない顔をしていると自分でもわかり恥ずかしくなりうつむいた。

「和ちゃん?」

佳代が心配そうに俺の顔をのぞきこみ、肩に触れた。

"ズキっズキっ"

「…っ!!!」

"パンッ"

胸がひどく痛み、反射的に佳代の手を払った。

「え?」
佳代はすごく驚いていた。

俺自身もすごく驚いていた。
初めての感覚に初めての感情。

俺はその場に居られず、
適当にいいわけして走ってその場を後にした。

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