第2章 中~君編~
「キスマークつけて」
「…キスマーク?」
聞いたことない言葉を復唱するようにカタコトで言い、
真太郎は困った顔をした。
「私が先にお手本見せるね。」
「…わかったのだよ。」
「んーと…届かないからちょっとしゃがんで」
「わかったのだよ」
真太郎は少ししゃがんだ。
「首につけるね。」
そういうと私は真太郎の首に唇をつけて少し強めに吸った。
「うぅ…く、くすぐったいのだよっ!」
「もうちょっと我慢して」
「わかったのだよ…ん…うぅ」
真太郎はくすぐったいのかなんだかモゾモゾしていた。
「おぉ!ついたぁ!」
「そ、そうか…俺もそうすればいいのか?」
「うん。」
「よ、よしっ!やってみるのだよ!」
そう言って真太郎は私の首筋にキスをした。
真太郎が言うとおり、
なんだかすごくくすぐったかった。
でもなんだか嬉しかった。
「ごめんね。ありがとう。真太郎。」
「うむ…大丈夫か?」
「うん、大丈夫。ありがとう」
「何かあったらすぐに言うのだよ?」
「わかった、部活がんばってね。」
「いってくるのだよ。」
そうして真太郎は部活へ行ってしまった。