第2章 中~君編~
「おい…急にどうしたのだよ?おかしいのだよ!」
暗い資料室の中声が響き渡る。
「…うるさいっ!」
「…っん!!!???」
私は無理矢理真太郎の唇を奪った。
そうして、真太郎のベルトに手をかけた。
「…っ!!!!…何するのだ!やめるのだよ!」
私の手を真太郎の手によって止められた。
「…っうるさい!離してよっ!」
「ちょっと落ち着くのだよ!一体どうしたのだよ!?」
「…どうして?」
涙が流れた。
「え?ど、どうしたのだよ。」
真太郎はうろたえた。
「どうして、私に何もしてくれないの?」
私は弱弱しく呟いた。
「…え?」
「私って…魅力ないのかな…?」
きっと今の私の顔は涙でぐちゃぐちゃになっている。
「そんなことっ…バカか!」
そう言って真太郎は私を強く抱きしめた。
「いつも触れたいと思っているのだよ!いつも壊してしまいたいと思うのだよ!…でも」
「でも?」
「それ以上にずっとずっと大切にしたいのだよ。」
「…ごめん。」
「いや、不安にさせて悪かったのだよ。」
そういって真太郎は私の頭を優しく撫でた。
「どうしたら不安じゃなくなる?」
真太郎は優しい目で私を見つめた。