第2章 中~君編~
こんな時間がずっと続けばいいのに…
そんな風に思っていた。
そんな時にふと脳裏に浮かんだのは
『あの時、和ちゃんはいったいどんな気持ちで私にキスしたんだろう。』
「…っ!!!!」
私は思わず真太郎を突き放してしまった。
「…?悪い、なんか嫌な事してしまったか?」
真太郎は心配そうな顔で私を覗き込んだ。
「あ…違う。へへ…ごめん。」
そう言って私は真太郎の胸に頭を預けた。
「そうか…。」
真太郎はただそれだけ言って私の頭を優しく撫でた。
真太郎と居るのに和ちゃんの事考えちゃうなんて…
最低だな。
「真太郎。真太郎の部屋に行ってみたい。」
私は真太郎の胸に頭を埋めたまま言った。
「え?俺の部屋?…別にかまわんが、突然だな。」
「どんな部屋に住んでるのかなぁって…ふと思った。」
「…そうか。」
それから私達は5限目の授業をサボリ
6限目からお互いに教室へ戻り授業を受けた。