第2章 中~君編~
「戻りたくない。」
「え?何言ってるのだよ。授業がはじまるのだよ。」
「わかってる。でも、真太郎と離れたくない。」
初めて名前で呼んだ。
ずっと名前で呼びたかった。
「…わかったのだよ///」
そう言って真太郎は私の隣に再び腰掛けた。
「ねぇ、真太郎は私が好き?」
「当たり前なのだよ。」
「へへへ…私も真太郎が大好き。」
「…し、知っているのだよ////」
そういうと真太郎は真っ赤になりうつむいた。
「真太郎。」
「何なのだよ。」
「こっち向いて?」
真太郎は言われるままに私の方を向いた。
私は真太郎の唇に自分の唇を重ねた。
「…突然なんなのだよ…。そういうのは男からするべきなのだよ////」
真太郎は少し拗ねたような顔をしていた。
そんな真太郎が愛しくてたまらなかった。
「じゃぁ、次は真太郎からしてよ。」
「…わかったのだよ。」
そうして真太郎は私に優しく口付けた。
そんな彼があまりにも可愛くて、
つい、舌を入れた。
「…っん…」
かすかに漏れる彼の吐息も愛しくて
一生懸命不器用に優しく絡めてくれる舌さえ
愛しくてたまらなかった。