第1章 上~君編~
「や、やだぁ!!やめてよ…!」
私は怖くて涙が溢れた。
「あ?やめてよじゃわかんねぇよ?はっきりお願いしろよ!!」
「み、緑間くんに…見せないで下さい…お願い…します。」
震える声で、今にも消えそうな声で
私はお願いした。
「っは!たまんねぇな。その顔。じゃぁ、俺の言うこと聞いてもらおうか。」
私はうなずいた。
「お前からキスしろよ。」
「…!!」
「ほら、早くしねぇと、真ちゃんにメール送っちゃうぜ?」
和ちゃんは携帯をちらつかせながら笑った。
私は自ら和ちゃんの唇に自分の唇を重ねた。
するとすぐに和ちゃんは舌を入れてきた。
「…っもっと…舌絡めろよ」
和ちゃんは私の首筋を指でなぞりながら言った。
「…っふ…っあ…んん…」
私は頑張って舌を絡ませた。
頭がぼーっとして身体が熱かった。
次第に和ちゃんの手は下がっていき、
私の胸を触った。
「…っやぁ…んん…っあ…だめ…」
「真ちゃんにもそんな顔してそんな声出したの?」
私は顔を横に振った。