第9章 露天風呂
「くすっ……ごめんね」
「だめ……許さない」
言葉はきついけど、家康が本気で怒っていないのがわかるから自然と笑みがこぼれてしまう
「じゃあ、早く温泉にはいろう!」
「最初からそのつもり」
「だよねー」
雪に興奮していて忘れるところだった。
本来の目的は、家康と温泉に入る事だったんだ。
「……ほら、行くよ」
「うん」
差し出された手がとても冷たくて__
うん
ちゃんと温泉で温まってもらおう
私の大事な家康が風邪でもひいたら大変だもんね
それに……
今回はサービスしちゃおうかな
「んふふー」
「……なに? その笑顔?(何か企んでいるよね)」
「なんでもなーいっ」
「そう……別にいいけど」