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イケメン戦国◇甘い囁き◇R18

第49章 ピックアップ御礼作品【月夜に抱かれて】/光秀


女を愛する時、今までの俺は女にただ快楽のみを与えていた。

快楽を与えるだけなら幾らでも与えてやる事が出来るからな。


女の啼きどころを攻めて、攻めぬくだけで事はたりる。
蜜壷から蜜を溢れさせ、狂ったような喘ぎ声をあげさせ、俺自身にも奉仕をさせ理性を解き放ってやればいい。

それが女の愛し方だと俺は思っていた。



愛香を初めて抱いた夜───


『私だけ気持ちよくなるのは嫌です』

『愛香はおかしな事を言うな。今までの女は悦んでいたぞ』  

『私だけじゃなくて光秀さんも……』

『俺も?』

『そう──光秀さんも気持ちよくなってほしいんです』



その言葉の意味が肉体への快楽だけじゃない事に気付いた。


愛するとは与えるだけではない。お互いに与え合うものだということに──










「光秀さん……」

「ん?」

「ずっとこうしていたい」


恥ずかしいのか俺の胸に顔を埋め、小さな声で呟くお前が愛おしい。

俺の中で芽生えたこの想いは生涯忘れないであろう




「ああ……俺もこうしてお前を抱いていたいものだな」

「え……?」

「?……どうした?」



不思議そうに俺を見つめてくる愛香。



「光秀さんが……素直なんだけど」

「俺はいつも愛香の前では素直だと言ったはずだが?」

「くすっ……そうですね。たまに意地悪な言い方をしますけど」

「愛おしいからこそ──そう思ってくれ」

「ふふっ……光秀さん」

「なんだ?」

「私も少しだけ……お酒をいただいてもいいですか?」

「好きなだけ吞むといい」

「はい……」

「口移しで吞ませてやろうか?」

「……え……?!」

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