第49章 ピックアップ御礼作品【月夜に抱かれて】/光秀
「ふっ……そんなに驚く事はあるまい」
頬を染め、俯く愛香を視界の端に入れつつ口に酒を含む。
「ぁ……」
顎をすくい上げ軽く開いた唇に重ね酒を口内へと注ぎ込むと、震える指で俺の衿を掴む愛香。
そんな仕草にも俺の心が掻き乱されてしまうのを愛香は知っているのだろうか?
いや、知らないだろうな。
「ん……」
酒を飲み干した愛香は、俺から離れようとするがそう簡単に離すわけなかろう?
下唇を何度も啄んでいると愛香の口からは熱い吐息がこぼれてくる。
「ん……や……っ……」
「嫌か……?嫌ならやめるが?」
唇を離すことなく問うと
「(本気で嫌がってるわけじゃないって知ってるくせにそうやってわざと聞いてくるんだから……やっぱり、ちょっと意地悪なんだから)」
答えの代わりに愛香の唇が俺の上唇を啄んでくる。
ならば俺は唇でお前の体すべてを愛する事にしよう。
ふくよかな乳房も、丸みを帯びた腰も、その先にある蜜壷にも───
ゆっくりと刻をかけ、愛香と1つになっていこう
光秀【終】