第44章 桜舞い踊る/伊達政宗
「夜桜の下、愛香を抱くのも一興だな」
いつも以上に艶を帯びた瞳に見つめられると、恥ずかしいんだけど逆らう事が出来ない。
身体は正直に政宗に愛されたくて疼いてる
「お前……凄いな」
「え?」
ゆっくりと私の頬を指が撫であげていく
ちょっとくすぐったくて、口元が緩んでしまう
「俺を誘ってくる瞳がヤバいぞ」
「っ……」
誘うだなんて……
政宗の方こそ私を誘っているくせに
「ぁ……」
頬を撫であげていた指は、そのまま顎から首筋を通り胸元まで……
指だけじゃ満足出来ないよ
もっと愛して
私の気持ちが通じたのかな政宗は、いつものように着物を乱していく。
露わになっていく素肌が、春の夜風に晒されて少し肌寒い。
そんな私の素肌に熱を帯びた唇が降り注いできて、その気持ち良さに吐息がとまらない。
それに手首が自由にならないもどかしさが、私の感度を上げているみたいで、政宗が触れるたびに身体が跳ね上がってしまう。
「お前の此処……凄い事になってるぜ」
「やんっ」
溢れでる蜜を指で絡めとりわざと私に見せつけるなんて……恥ずかしいよ
「んっ……あ……」
休むことなく与えられる快楽に、溺れてしまいそうになって怖い
政宗に縋り付きたくて縛られている手が宙を掴む。