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イケメン戦国◇甘い囁き◇R18

第44章 桜舞い踊る/伊達政宗


「それにしても本当に綺麗だよね」


時折、風が吹いて桜の花びらが宙を舞う
夢の中にいるみたい……


「気に入ったか?」

「うん、とっても__あ……」


風に舞っていた花びらが私の唇についたみたい
指で取ろうとするけど、手首は縛られたまま


「政宗、手首の紐をほどいて」

「……」

「?」


何故か黙ったまま、私を見つめる政宗


「縛られた愛香もなかなか良いな」

「え?」


にやりと笑う政宗になんだかイヤな予感してくる。


「政宗……早く紐を……唇に花びらがついて気になるよ」

「気にするなよ」


政宗独特の低くて甘い声が耳に直接響いてくる。
その声を聞いただけで、お腹の奥が疼いてしまうなんて……
(私、エッチだわ)


「唇がくすぐったいんだもの」

「愛香の唇に口付けするとはいやらしい花びらだな」

「あ……」


後ろに回されていた手首が、縛られたまま頭上にと導かれゆっくりと押し倒されてしまった。


「政宗?……何を……っ……」


妖しい光りを瞳に宿し、ゆっくりと顔が近づいてきて__キスされるって分かっているけど……桜の花びらが舞う中で見る政宗がとても綺麗で、瞳を閉じる事ができない

そんな私を見て満足気に微笑むと唇で花びらを摘まむ。

どうして政宗は、いちいち格好良いの?
その度に私は見惚れてしまい好きな気持ちが溢れてとまらない。

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