第44章 桜舞い踊る/伊達政宗
「お願い……政宗……政宗に触れたい」
「ずいぶんと可愛いおねだりだな
__そんな風にお願いされちゃあ、断る理由もないが……縛られて感度の良くなっているお前を俺が自由にすると思うのかよ」
「んっあっ……」
囁きながら、動いている指が私の啼きどころを刺激して今にもイきたくなってしまう。
「お、お願いだから……政宗に触れたいの……」
気持ち良くて、でも政宗に触れることの出来ないもどかしさから涙がこぼれ落ちしまう。
「ふ……可愛いすぎだろ」
優しい眼差しを感じていると、不意に自由になる手。
私は政宗の首を引き寄せて、髪の感触を確かめるように何度も指を滑らしていた。
満ち足りた思いの中で私と政宗は、1つに繋がっていく。
政宗に突かれる悦びに震え、少しでも離れたくない私は足を絡ませ、背中に腕をまわす。
もっと愛して
身も心も溶けてなくなってしまうくらいに__
桜の花びらが舞い踊る中
私と政宗はいつまでも抱き合っていた
そんな私たちの愛の睦言を見ているのは、夜空に輝やくお月様とお星さまだけ__
*Fin*