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イケメン戦国◇甘い囁き◇R18

第40章 素直になれなくて/織田信長


「愛香……」

「あ……」


腕を引き寄せられたと思った瞬間に体が浮いて__


「え?」


信長様に横抱きされているんだけど


「怒っている貴様の顔も悪くはないが……泣いて素直になる貴様の顔のが好ましい」

「……っ」


そんな……そんな甘い顔をして微笑まないでよ
心臓を鷲摑みされたみたいに苦しい

初めて恋に落ちた時みたいに


ううん__
それよりも切なくて胸が苦しいよ


好きで好きでたまらなくて
この腕の中に一生いたいって思うくらい


無理だってわかっているのに

いつかは信長様は、相応しい姫君を正室に迎える時がくるのに

頭ではわかっているのに気持ちがついていかない


「ごめんなさい」

「ん?」

「本当は……わかってるんだよ。信長様があの姫君を正室に迎えた方が良いって」


あ……
信長様の表情が強張ってきている
でも、ちゃんと言わなくっちゃ


「夜伽の邪魔をしちゃいけない事も……信長様にとってあの姫君は大事な方だって……わかってるんだけど……」

「貴様は阿呆か?」

「っ!」

頬を引っ張っられて痛い



「っ……っ! いたっ……痛いって」

「この口が阿呆な事を言っているのか?」


手加減無しで引っ張っられて痛いんだって
お願いだから離してよ


「この俺があんな大名如きの力に頼るわけなかろう」

「でもっ……」

「和平が出来なければ力づくで従わせれば良い。
貴様があれこれと考える事はない」

「でもっ!」

「うるさい口は塞ぐ」

「ンッ……」



荒々しいけど愛情たっぷりな口付けに何も言えなくなっちゃう


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