第1章 嵐の夜のおあずけ/伊達政宗(夢主side)
「んっ……ねえ……どうして私……ふあっ……」
昨夜の事を聞きたいのに、執拗に政宗の舌が私の耳たぶを弄ぶから普通に話すのが、難しくなってしまう。
「昨夜の事……覚えてないのか?」
「うん……」
「俺をあんなに振り回したクセに」
「え?」
私、政宗に何をしたの?!
全然、思い出せないよ
ぐいっと肩をひかれ仰向けにされた私の上に
すかさず跨がって、私を見下ろす政宗の瞳が妖しく光りを放っている。
「政宗……?」
「昨夜は地獄だったぜ」
親指で私の唇をなぞる
それだけで熱をもったように熱くなる私の身体
政宗が地獄っていうくらいだから
よっぽど酷い事を私がしたっていう事だよね?
ちゃんと思い出さないと
そう頭では思うんだけど
「ダメ……だよっ」
政宗の手が私の胸を揉みはじめて、反応してしまっている。
「早く思いだすんだな」
「ンンっ……!!」
かぷりっと胸の頂きを甘噛みされて身体が跳ね上がってしまう。
それが気に入ったのか何度となく甘噛みされて、腰が浮いて
何も考えられなくなってしまうじゃない。
「思い出したのかよ」
意地悪そうに微笑む__
そんな微笑でさえ色気を放ってみえるなんて……
ズルイよ