第38章 俺様に薬を飲ませるための代償/織田信長
信長様の顔を見ているとさっきよりも頬があかくなっているような気がする。
時々、息苦しいように息を吐いたりもしてるし、絶対に熱が上がってきてると思う。
「貴様……そこまでして俺に薬を飲ませたいのか」
「是非」
あごに手を置き、暫く考え込む信長様
そんな信長様を祈るように見つめてしまう。
お願いだから素直に飲んで
「よかろう」
「え?!」
「飲んでやっても良い」
「本当ですか?!」
「そのかわり……」
不遜な笑みを浮かべ
「貴様がこの俺を満足させる事が出来たらな」
「……はい?」
ちょっと待って
おかしくない?
なんで、私が信長様を満足させないとしょうがないの?
「どうだ?」
「いえっ……あの、おかしくないですか?
どうして私が?」
「貴様が薬を飲んでほしがるからだろ」
「そうですけど……」
「俺は飲む気はない__
しかし、俺を満足させた褒美として貴様の願いを叶えてやっても良い」
……どこまで俺様なんだろう
でも、そんな俺様のところを含めて私は、信長様の事が好きだから……
諦めるしかないよね
「わかりました。それで? 私は何をすればいいのですか?」
「俺の目の前で自慰をしてみせよ」
「はい?」
「聞こえなかったのか? 自慰をしてみせろ」
ニヤリと笑う信長様の瞳の奥が熱を帯びているようで……
って?!
自慰?!