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イケメン戦国◇甘い囁き◇R18

第36章 気の向くままに/上杉謙信(謙信side)


「此処が愛香の部屋か……」


案内されたのは愛香の部屋
女の部屋の造りとはどのようになっているのか知らんが、この部屋は落ち着く。


「あのう……謙信様?」

「ん?」

「どうして安土に?」


どうして?
そんな簡単な事もわからないのか?
それとも俺の口から聞きたいのか?


「愛香は俺に逢いたくなかったのか?」


頬を指でなぞるとすぐに熱を持っていく
その素直な反応が俺の心を捉えて離さない


「いつも……逢いたいって思ってましたよ」


潤んだ瞳が、俺を欲しいと訴えているようで身体が熱くなってしまう。


「そんな顔をするな」

「え?」

「抱きしめてほしい__そう書いてあるぞ」

「っ……」

「来い……」


腕を広げて誘うと頬を染めながら俺に体重を預けてくる。愛香の香りが鼻先を擽る。


「ん……」


春の温かさのような微笑みが俺の心を包んでいくような気がする


「その顔だ……」

「え?」

「そのふぬけた笑顔が見たかった」


俺が愛香に求めてやまない笑顔
この笑顔のおかげで凍てついていた俺の心が溶かされた。


「そなた自身の身体で、もてなしてもらうぞ」


口付けを交わしながらゆっくりと愛香の身体に覆い被さっていく
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