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イケメン戦国◇甘い囁き◇R18

第32章 光秀の愛のかたち/明智光秀&伊達政宗


「気持ちにけりはついたのかよ?」

静かな部屋に低い声が響き渡る
腕組みをして襖に寄りかかる政宗だ。


「大丈夫だろ?」

抱きついている愛香の身体を離し、褥から抜け出た光秀は着物を羽織って脇息にもたれかかった。


「あとは頼むぞ」


意味深な笑みを浮かべ、酒を煽りはじめる。


「俺としてはもう一度、愛香を抱きたいと思っていたから渡りに船だけどな」


布団を捲り、愛香の隣りに横たわる。


「……愛香」


あごを軽くつかみ、唇にゆっくりと触れてくる。
鋭い眼光の奥は熱を帯びており、愛香の全てを燃やしつくすかのよう



「今度は逃げるなよ?」

「っ……」


政宗の瞳から逃げる事が出来ない



覚悟を決めるように小さく息を吐くと


「私は政宗に溺れたりしないから」

「そうかよ……」


愉しげに口角を上げると、味わうように唇を重ねてくる。

久しぶりに味わう政宗の唇
かつては何度もこの唇に溺れていた自分が、懐かしく思ってしまう。

でも、今あるのは懐かしさだけ
あの時のように身が焦がれるような想いは
__無い。



大丈夫……
私は政宗に溺れたりしない

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