第28章 本気で惚れてるからこそ/豊臣秀吉(夢主side)
「それに、私だって生半可な気持ちで此処にいるわけじゃない」
現代に戻らずにこの時代にいるのは
秀吉がいるから
「秀吉が好きだから。
秀吉と未来を創りたいから居るんだよ。
でも、ありがとうね。私の事、真剣に考えてくれて」
「愛香……」
腕を引き寄せられ、逞しい胸に抱きしめられると秀吉の心臓の音が聞こえてくる
「私は私なりにちゃんと覚悟してるから
__どんな事でもちゃんと受けとめる事が出来るよ。
秀吉が私を愛してくれてるかぎり」
「ありがとうな」
秀吉の手が頭から腰に滑るように触れてくる
「……愛香」
少し掠れた余裕のない声に鼓動が早くなっていく
「な、なに……?」
「俺にお前のすべてをくれ」
耳元で囁かれた言葉が、私の心に響き渡る
黙って頷くと、アゴを持ち上げられ優しく何度も唇を重ね合わせるだけで胸が熱くなっていく。
「あー……あとな」
「ん?」
「言っておくが、愛香は魅力的だし俺は『いんぽ』でもないからな」
「あ……」
手首を掴まれ、導かれた先は秀吉の……
ナニで……
硬くて大きいんだけど……
「愛香の事を考えるだけで、こうなっちまってるんだよ」
ほんのり頬が染まっている秀吉とそれ以上に頬が染まっている私。
「愛香の覚悟を見せてもらうからな」
ゆっくりと押し倒して私の上に覆い被さる秀吉の重みを感じながら、私は瞳を閉じていく