第27章 政宗VS照月/伊達政宗(政宗side)
「愛香、いま帰ったぞ」
「おかえりなさい。今日は早かったのね」
「ああ……」
照月に視線を移すと愛香の膝は自分の場所だと誇示するように尻尾を振っていやがる。
生意気だぞ
「照月、どけよ」
「んぁ”~」
『うるさい』
「そこは俺の場所だ」
照月の目線に合わせて睨みつけるが
『退くわけないじゃん。愛香の膝は柔らかくて気持ち良いんだもん』
「気持ち良く寝ている照月が可哀相でしょ?」
「駄目だ」
「どうして?」
「お前の膝は俺の場所だ」
「……っ」
頬を一気に染め上げるとは__
やはり、愛香の反応は可愛いだろ。
こんな可愛い愛香を見たら触れたくてしょうがない。
となると……やはり照月は邪魔だな。
言葉だけじゃ退く気がないのなら実力行使にでるまでだ。
照月のケツを押して退かそうとすると
「……っ!」
噛みついてきやがった。
しかもなんだ?!
愛香には可愛いらしい照月を見せつけたいらしい。じゃれる振りをして本気で爪をたてやがるとは
良い度胸をしてるじゃねーかよ。
目には目を
歯には歯だ
なんの迷いもなく照月の耳に歯をたててやる。
「ふにゃ?!」
『マジ噛みしたな?!』