第26章 政宗VS照月/伊達政宗(夢主side)
「照月……何処に行ったんだろ」
照月の事を考えながら襖を開けると__
「いた……」
布団の上で丸くなって寝ている照月。
良かった
「心配してたんだよ」
眠りを邪魔しないように頭を撫でると、尻尾をパタパタと動かす。
照月が居るだけで安心する。
何も分からない状態でこの時代に飛ばされた私は、毎日が不安でいっぱいだった。
そんな私を慰めて癒やしてくれたのが照月。
だから、私にとって照月は特別な存在。
「照月……一緒に寝ようね」
照月を起こさないように慎重に布団に潜り込むと、もぞもぞと動きだして私の胸の上に乗ってくる。
「起こしちゃったかな?」
私の顔をじーっと見つめて前足で顔を寄せようとする仕草が可愛い。
ほんわりと暖かい気持ちになってくる。
「んあ"〜」
甘えてくるように一声鳴くと、ペロペロと私の頬を舐めてくるんだけど
「くすっ……くすぐったいよ……」
顔をよじって逃げようとすると器用に前足を使って私の顔を抱えこみ、舐めるのをやめてくれない。
愛情表現の1つだと分かるんだけど、くすぐったくてたまらないよ。
堪えきれなくて笑い声もとまらないし
「んっ……もうっ……照月っ…… やめてっ
重たいし……どいてよー」
「んあ"~」
照月とじゃれ合っていると
「お前ら……何やってるんだ?」
あきれた声で政宗が声をかけてきた。