第26章 政宗VS照月/伊達政宗(夢主side)
夕げの後は、政宗の部屋で一緒に過ごす事が多い。
書状に目を通して仕事をしている政宗の隣りで私は、着物を仕立てたり字を書いたりしている。
いつもは此処に照月もいるんだけど、今日はいない。
昼間、政宗にかじられてから姿を見せないんだけど……
拗ねちゃったのかな?
いつも傍にいる照月がいないと何だか寂しいな
「愛香……どうした?」
「え?」
「何だか考えこんでいたようだが?」
「照月がいないなって……」
「何処かで寝てるンだろ」
特に心配をしている素振りを見せないなんて政宗は、心配していないのかな。
「それより」
「ん?」
「もう少し時間がかかる。先に閨に行ってろ」
「……うん。わかった」
軽く口付けを交わし合って私は、部屋をでた。
「照月……」
庭に向かって照月の名前を呼ぶけど__
照月は現れない。
近くに居ないのかな?
近くにいたら呼べばちゃんと姿を現してくれるんだけどな。
本当に何処に行っちゃったんだろう。