第25章 俺の女である/織田信長
「ンッ……あ……(信長様ったら……夕べもあんなに激しく愛し合ったのに……)」
信長に求められ、徐々に意識が戻っていく愛香であったが、妙な違和感を感じとっていた。
「(いつもと同じ部屋……?)」
ゆっくりと瞳を開けていくと目の前には信長の逞しい肉体。何度見ても見惚れてしまう愛香は、胸板に手を這わせるも
「ん?(視線を感じるんだけど?)」
首を横に動かすと自分と信長しかいない部屋に何故か秀吉たちの姿が__
「え?(な、なんで?!)」
自体を把握出来ない愛香は、目をぱちくりとさせてしまう。
「の、信長さま……?」
「猿やら虎が見物に来ているだけだ。気にする事はなかろう?」
「(猿?!)」
「(虎だと?!)」
「見物って?」
「貴様が誰のモノなのか__
知らしめる必要があるからな。黙って俺に抱かれろ」
信長の真意が分からない愛香であるが、やけに躰が冷える事に気付き視線を落としてみると
「……きやっ!!」
一糸纏わぬ姿でいる事に気付いた愛香は、慌てて身を隠す為に信長に抱きついた。
それをどう勘違いしたのか分からないが
「俺に愛されたくて自ら抱きつくとは__
貴様は俺に愛されていれば良い」
「(違うよ、恥ずかしいの!!)」
恥ずかしさのあまり頬を染め、涙目になっている愛香が、自分を求めているとまたまた勘違いをした信長は、舌を差し込み熱い口付けを送り始めてしまう。
「ン……
(ちょっと待ってよ……どうなってるの?!)」