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イケメン戦国◇甘い囁き◇R18

第25章 俺の女である/織田信長


「お、おれが信長様の女にほっ…惚れるなどっ……」


耳まで真っ赤にしながら、否定の言葉をすればするほど肯定をしているようなもの。
正直者の秀吉は嘘が下手くそ。


「……みんな馬鹿じゃないの?」


3人のやり取りを黙って聞いていた家康が、ポツリと呟くとすかさず突っ込みを入れる政宗。


「お前だって愛香の事、好きだろ?」

「……興味ない」

「まっ、いくらお前が頑張っても愛香を落とすことなんか出来ねーもんな。最初から諦めた方が利口だ」


馬鹿にしているように頭をポンポンとする政宗。

「ムッ(馬鹿にしないで欲しいんだけど
……俺が本気を出せば簡単に落とせるよ)」


心の中で呟いたつもりの家康。
が、実際には声に出ていたようで


「家康様が愛香様の事を好きとは存じあげませんでした」

「好きなんて一言も言ってないんだけど
勝手に解釈しないでくれる?」


それぞれが好き勝手に言っているのを黙って聞いている信長は、ご満悦。


「(どんなに貴様達が頑張ったところで愛香は、俺の女である事実はかわらん)」

優越感に浸っていた信長であったが



「ハッ! 俺が本気で口説けば落ちない女なんていねーんだよ」

「……俺だって政宗さんには負けないから」

「だから!! 御館様の女に手をだすなって言ってるだろ!!」

「信長様にビビっているようじゃ独眼竜の名が泣くぜ」

「政宗さんも家康さんも張り切ってますね。私も負けてはいられません」

「三成!! お前は頑張るなよ」



どうやら彼らは誰が愛香を口説き落とせるか
無駄な論争を繰り広げ始めたようで……

優越感に浸っていた信長であったが、何故か気分が悪くなってしまう。



「(貴様ら如きに簡単に落とせる女ではない)」

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