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イケメン戦国◇甘い囁き◇R18

第20章 ワインのお味は?/真田幸村(幸村side)


「へー……これが南蛮からの酒ねぇ……」


盃に注がれた「わいん」とやらの香り
そして色
眉間にしわが寄るのがわかる。
これは……佐助が作ったブドウ酒とやらに似てるようだ。
でも、こっちのが甘さがないように感じるから違う飲み物だろ。

一抹の不安があるが__
まあ、大丈夫だろ


「んじゃあ吞んでみっか」


一気に呑み干すと


うわぁ~
やべー……

世の中がぐるぐると回るぜ。
やべー


体が鉛のように重たくてたまらない。
体を支えるのも正直……つらい

思わず愛香の膝に頭を乗せ、横になると楽だし
何より「やわらけーな」




「……幸村?」

「おー……」


返事をするのも億劫
まぶたも重くなってるし

でも__
なんだか気分が高揚してくる。


「酔ってる?」

「あー……? おれが酔うわけ……ねーだろ」

酔っぱってるとは思われたくないが……


なんか口付けをしたくてたまらない気分
躰も心も熱っぽい
(まだ愛香に触れてもいないのに半勃起状態なんだけど?)


「なあ……愛香……」


愛香の頬を手のひらで包むように触れていると、俺の手のひらに軽く口付けを落としてくる。


「お前が……好きだ」


普段は恥ずかしくて言えない俺だが……
ほろ酔い気分の俺は恥ずかしげもなく言ってしまう。



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