第20章 ワインのお味は?/真田幸村(幸村side)
「?!」
幸せそうに微笑む愛香が、いつも以上に可愛くて
「……愛香」
「なぁに?」
「……我慢できねー」
「ちょっ……」
いつも以上に感情が高まって愛香が欲しくて
愛香を愛したくてたまらねー
「んっ……」
耳から首筋にかけて舌を這わせていくと身を捩って俺から逃げようとする。
その仕草でさえ愛おしくて、俺は愛香を腕に閉じ込める。
離したくなんかない
「愛香……お前から口付けしろよ」
自分でもびっくりするくらい甘い声で愛香に口付けをねだってしまう。
これも酔っているからなのか?
いつもと様子の違う俺に戸惑いながらも、軽く口付けしてくれる愛香。
軽い口付けだけじゃ物足りないねーよ
もっと、もっと愛香を感じたい
「……愛香……わりぃ……」
「……え?」
潤んだ瞳が俺を射抜いていく
「手加減できねー」
「ふわっ……」
愛香の肌に何度も甘噛みをして、しるしを残していく。