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イケメン戦国◇甘い囁き◇R18

第19章 ワインのお味は?/真田幸村(夢主side)


盃にワインを注ぐとワイン独特な香りが広がっていく。
ワインの知識は持っていないけど、このワインがかなり上物である事が私でもわかる。


「へー……これが南蛮からの酒ねぇ……」


盃を持ち、香りを嗅いだり色を確かめている幸村の眉間にしわが寄っている。


「んじゃあ吞んでみっか」


意を決したような表情を浮かべて一気にワインを吞み干すと__




ウソでしょう?
信じられないんだけど……


私の目に映っている幸村の姿が信じられなくて、何度もまばたきを繰り返してしまう。


「んー……愛香……」


気怠い声で私の名前を呼び、膝の上には幸村の頭が乗っかっている。


「……幸村?」

「おー……」


顔は真っ赤だし焦点は合ってないし
もしかして?



「酔ってる?」

「あー……? おれが酔うわけ……ねーだろ」


酔ってるよね?
その気怠そうな喋り方
酔っているよね?!


私の記憶が間違っていなかったら幸村は相当お酒には強いはず。

それがたった1杯のワインで酔うなんて信じられないよ。


「愛香ー……」


でも、私の膝に顔を埋めて甘えてくる幸村は……
酔っているとしか思えない。

正気だったらこんな風に甘えてなんかこないもの。
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