第19章 ワインのお味は?/真田幸村(夢主side)
「んー……」
え?
幸村がどうして酔っているのか考えて
頭がちょっとテンパっている私に幸村は、瞳を閉じてキスの催促をしてるし……
唖然としてしまって固まっていると
「口付け……しようぜ?」
そんなうるうるとした瞳で熱っぽく見つめないで……
心臓がドキドキとして壊れちゃいそうだよ。
「なぁ……愛香……」
頬を撫で上げている手のひらが私の唇を覆ってきて、つい手のひらに何度もキスをしてしまう。
酔っている幸村が可愛くて__
どうしよう?
ワインを吞んでもないのに幸村に酔いそう。
「おれはお前のこと好きだ」
「?!」
普段は言ってくれない言葉
酔ってるからこそなんだろうけど……
それでも嬉しい。
「……愛香」
「なぁに?」
「……我慢できねー」
「ちょっ……」
押し倒されて、幸村の体重が私にかかる。
その重みさえも愛おしくてたまらない。
「んっ……」
耳から首筋にかけて熱い息がかかってきて、身を捩って逃げたくなるけど
逃げても幸村に捕まってしまう。
「愛香……お前から口付けしろよ」
熱を帯びた命令に逆らえるわけもなく、私はゆっくりと口付ける。
いつもより、情熱的な口付けをかわしていると私の体の奥に火が付いたように熱くなっていく。
その熱を抑えるべく幸村に身を預けよう
*愛香さんside*Fin