第18章 ワカメ酒/上杉謙信陣営
愛香の艶やかな髪に手を差し込み、顔を近付けると
「(うわっ……謙信様の綺麗な顔が近づいてくる……なんだか恥ずかしい)」
そう思いながらも瞳を閉じることが出来ない。
やがて唇には優しい感触。
その感触をもっと味わいたくて、瞳を閉じて受け入れてしまう。
いつもの愛香であれば、キスを拒否するのだろうが、酔っている事もあって羞恥心よりも快楽が勝ってしまう。
口内をゆっくりと犯してくる謙信の舌にすっかりと酔いしれ、甘えるように首に腕を絡ませる。
そんな愛香の態度に気を良くした謙信は、着物を乱し胸を露出させ揉み始める。
「うわっ!」
それを見ていた幸村は、たまらない。
今、目の前では好きな女が謙信に抱かれようとしている。やめさせたいと思うが体が一向に動かない。
生唾を何度も飲み込み、ガン見。
謙信の腕の中にいる愛香が、とてつもなく色っぽいし、初めて見る愛香の肌から目がそらせない。
はちきれんばかりに膨張した男根が、痛いくらいに疼いてしょうがない。
女に免疫のない幸村は、顔を赤く染め見ているだけ。
「ふむ……なかなかやるな」
謙信の行動に関心しつつ、自分はどう動くか思案中の信玄。
「動かざる事山の如し__か」