• テキストサイズ

イケメン戦国◇甘い囁き◇R18

第14章 奥州の大トラ/伊達政宗(夢主side)


「愛香~」


ご機嫌な政宗は私によりかかるように抱きついてリップ音をたて、顔中にキスを落としまくってくる。


「政宗っ……やめてよっ」

「ん?__もっと激しくしてもらいたいのか?」


酔っているせいか、いつもの数倍色香を放つ政宗に心臓がドキドキとしちゃう。

私と政宗のやり取りを見ていた家康さんは、深いため息を吐くと「……じゃあね」と一言残すと部屋を出ていった。

「本当にすみませんでした」


家康さんの背中に声を掛けると立ち止まって


「……頑張って」



含み笑いを残して行ってしまった。

ん?
頑張って?
何を?


家康さんの言葉の意味が分からなくて一瞬、悩むけど耳元で私の名前を何度も呼ぶ政宗に意識が戻ってしまう。



「ほらっ……早く布団に行こ?」

「ん? もう寝るのか?」


顔をくしゃくしゃにして笑う政宗がとても可愛い。
いつもの格好いい政宗も好きだけど、子供のように笑う政宗も好き。

なんだか母性本能がくすぐられちゃう。


「ちゃんと歩いて……」

「ん?……あ、ああ……」


千鳥足の政宗を抱えても何とか布団の所まで連れて行く。

結構、たいへん


「あと……もうちょっとで……?!」


布団まであと数歩の所で足がもつれてしまい、そのまま布団へとなだれ込んでしまった。

酔っていても流石は政宗。
ちゃんと受け身を取り、なおかつ私まで庇ってくれた。
(政宗の上に乗っかてしまったけど)

そのまま、私の体を抱きしめて

「本当に抱き心地が良いよな」


吐息混じりの政宗の声が耳に甘く響いてきて
心臓が踊りだす。
/ 379ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp