第14章 奥州の大トラ/伊達政宗(夢主side)
そのままラブラブな展開を期待していた私だったんですけど__
ん?
あれ?
何もしてこない?
もぞもぞと動いて政宗の顔を見ると
……寝てる
大きな口を開けて気持ち良さそうに寝てる。
「くすっ」
無防備な寝顔に頬が緩み、幸せな気持ちになってくる。
しばらくの間、政宗の寝顔を堪能していると
ある事に気付いた。
着物!
着たままで寝ちゃったらシワになっちゃうよ。
「うっ……重いっ……」
熟睡している体ってこんなにも重たいの?
着物を脱がせるだけで汗が出てきちゃう
それでも何とか着物を脱がせることに成功した!
さて、次は寝着に着替えさせないと……
「んっ……愛香……」
微かに声がして政宗が起きたのかと思ったら
すやすやと眠ってる。
寝言だったんだ。
夢の中でも私と一緒にいてくれているの?
嬉しくなって頬に軽くキスをした。
「それにしても……」
政宗の躰は美しい。
まじまじと見るのは今日が初めてだけど__
鍛えぬかれた筋肉
「ほぅ……」
あまりの美しさに溜息が洩れてしまう。
見ているだけでは物足りない……かも
触れてみたくなって
つい、指でそっと__
喉仏から真っ直ぐと指を滑らしていくと
「っ……」
モッコリとしてる
ソレを見ただけで顔から火がでたように熱くなる。